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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド13
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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド13
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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド13
和久峻三
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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


アガサクリスティー
¥ 714 通常3〜5週間以内に発送
★★★★★

そして誰もいなくなった (...
文句なし、クリスティの最高傑作。 「アクロイド」や「オリエント急行」は正直ズルイと思うが、本作は、とにかくわけわからないまま、圧倒的なサスペンスで最後まで引っ張ってゆく。動機の「いくらなんでも」ぶりに気がつくのは、読んでしばらくたってから。 何回も映画になってるし、パターンとしても「エイリアン」、「惑星からの物体X」他いろいろ使われてるのは、この小説の構造が、原初的なサスペンス構造を持っているからでしょう。 この作品が「読書の入り口」である若い人は、幸せな読書人生を送れると思いますよ。初めてミステリ小説を読みました、すごく読みやすかったです 話の内容に無駄がなく次々に事件が起こり、オーエンにみんなが追い込まれていく 最後の一人が不思議な死に方をして「えっ、終わり?」と思いますが 最後の後日談みたいなのでちゃんと説明してありスッキリします 犯人が誰か分かってからまた始めから読み直すと 違った面白さがあるのがミステリ小説ですね のちに無数のバリエーションを生むことになる ミステリの「型」を創造した歴史的名作。 表向きは〈童謡殺人〉ものであり、〈孤島〉ものなのですが、 それを裏で支...

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)


ジャックケッチャム
¥ 720 通常24時間以内に発送
★★★★★

隣の家の少女 (扶桑社ミス...
怖い怖すぎる・・・ 読み終わった後なんとも言えない気持ちになりました・・・ 一章は普通の青春小説だったじゃないか・・・ なんというか“子供に読ませたくない本”ダントツNo1ですね。 こういう話は多感な少年期に読むべきではないと私は思います。 ただ“一生に一度は読んでほしい本”でもありますね。 愛情とは、勇気とは、そして家族とは何なのかを考えさせられました。 一章で期待外れと早とちりしないでくださいね。中盤からは目が釘付けです。 涙にしろ怒りにしろ恐怖にしろ、感情を激しく揺さぶる作品であれば、それは名作であると思います。ただ残虐さや過激さを追い求めただけの作品なら沢山ありますが、この本は実際に読むことそれ自体が痛みを伴う代物です。私は読み始めてからページをめくる手がとまりませんでした。続きが気になるという生易しいものではなく、一刻も早く自分の中でこの物語を終わらせたいと言う一心で読み続けました。エドワード・ゴーリーの「不幸な子供」を容赦なくえぐく書いた感じかな。コレは名作です。10代前半という微妙にいろんなものが芽生え、 成熟にはまだ至れない年頃の心理に重ねて紛れて、 この物...

クリスマスのフロスト (創元推理文庫)


R.Dウィングフィールド
¥ 987 通常3〜4日以内に発送
★★★★★

クリスマスのフロスト (創...
フロスト警部の性格は大変面白い。個人的には共感を抱かないこともない。 本書も話題になって随分と時間が経つが、いまだにロングセラーで売れているようだ。翻訳も読みやすく、よくできたケイサツ小説なのかもしれないが、どうにも退屈・・・といったらファンに叱られるだろう。 フロスト警部のキャラクターで読ませるのが本作のキモだけに、たとえばコリン・デクスターのモースのような超絶論理はない。まあ、そこは好き好きかもしれないが、モース物と比べると面白さは半分くらいという気がした。フロストはワーカホリックなのがキャラなのだろうが、ややユーモアに欠けるのではないかと思うのは、おそらく部下が過労死するだろうという予感があるからである。年間3万人が自殺し、そのうち経済理由が8000人、過労自殺も決して少なくない我が美しきニッポンでは、フロストに対して労働組合が告発をするかもしれない。 そういえば、過労死には非正規労働者も目立ってきている今日この頃。無茶苦茶な国=ニッポン!!! とにかく、フロストファンはデクスターのモース物を読んでみて欲しい。署長であれ なんであれ、媚びないで わが道をゆくフロスト。 何度も...

シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)


アーサー・コナンドイル ArthurConanDoyle 日暮雅通
¥ 880 通常24時間以内に発送
★★★★★

シャーロック・ホームズの冒...
◆「赤毛組合」 ▼あらすじ 赤毛の質屋・ウィルスンは、店員の勧めで「赤毛組合」の欠員に応募し、見事合格した。 組合が彼に与えた仕事は、1日4時間、事務所で大英百科事典を筆写することだけ。 しかも、週給4ポンドという法外な報酬だった。 8週間続いたこの仕事は、事務所に残されていた「赤毛組合は解散した」 という声明文とともに終わったのだが……。 ▼感想 序盤において「赤毛組合」という、いかにも怪しげな組織が示された後、 中盤でのホームズの推理・調査、そして終盤の活劇へと繋がっていく メリハリの利いた展開は、まさに短篇のお手本といえます。 ◆「まだらの紐」 ▼あらすじ 2年前、ヘレン・ストーナーの双子の姉は原因不明の死を遂げる。 彼女が死の数日前から聞いていた「低い口笛」とは何なのか。 そして、彼女が最期に遺した言葉「まだらの紐」の意味とは? ▼感想 本作は《ダイイング・メッセージもの》であると同時に、外部からストーナーの 姉の部屋に侵入することが不可能であったことから《密室もの》でもあります。 ...

鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)


ジャックヒギンズ
¥ 966 通常24時間以内に発送
★★★★★

鷲は舞い降りた (ハヤカワ...
ドイツ軍が秘かにイギリス本土にパラシュート降下しチャーチル首相を誘拐する…荒唐無稽にも思えるような話ですがイタリアでムッソリーニを救出したオットー・スコルツェニーの空挺部隊がシュタイナーのモデルであると言われていますし、実際に机上の作戦ではありましたがそういった計画がありました。 今までドイツ軍=悪者というレッテルから少なからず解放した作品でもありますし(ドイツ人が共感したかはどうかは別にして)、冒険小説としても、戦争アクション小説としても、充分に読むに値する傑作小説です。第二次大戦中、シュタイナ中佐率いるドイツ落下傘部隊による、チャーチル首相の誘拐作戦を描いた冒険小説の傑作で、映画化もされている。 前書きには、本書の内容の少なくとも50%以上は資料に基づいた歴史的事実であると書かれており、 またジャック・ヒギンズ自身も小説の中に登場して生き残った登場人物たちと会話したりしている為、 ストーリーの大部分が事実であるかの様な気にさせられてしまう。 まあ、ラストの大どんでん返しを含めて、事実にしてはあまりにも出来すぎた話だとは思うのだが、 最高の冒険小説として楽しめるのは確か。 鷲が...

天使と悪魔 (上) (角川文庫)


ダン・ブラウン
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★★

天使と悪魔 (上) (角川...
かつて教会に弾圧された科学者たちが設立した秘密結社「イルミナティ」が 現代によみがえった。 イルミナティがキリスト教界の頂点であるヴァチカンに威力が核燃料の千倍もある反物質を持ち込んだ。 ラングドン教授がいきなり、セルンに"招待"されてX-33で運ばれるシーンから 「おいおい」と思わず突っ込んでしまいました。 セルンが最高の技術者集団というイメージをすんなり持ててつかみはオッケーでした。 科学と宗教の対立という構図がはっきりとしていて話に入りやすい。 上巻ではまだラングドン教授の活躍どころは少ないですが、著者の話に引き込むストーリーテリングはさすがだと思いました。 ここまでの長編なのに、最後の最後までいい意味で期待を裏切り続けてくれる。ミステリーという枠に捉われない、すばらしい作品であると言えます。ある程度、先の読めてしまうミステリーというものも、ある意味では満足感を与えてくれますが、本書はトリックがわかりやすいのに、先を読ませない。いや、敢えて読ませて、裏切る。そんな展開が、前編を通じて繰り広げられるわけですから、「世界を不眠に陥れた」というロジックも納得できます。 また、...

緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)


アーサー・コナン・ドイル
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★

緋色の研究 新訳シャーロッ...
シャーロック・ホームズは最高に面白い本だとは認識していましたが、久しぶりに読んでみてやはり面白いと再認識してしまいました。 緋色の研究はホームズシリーズの中ではそれほどメジャーでないので映画化、ドラマ化されていないのだと思っていましたがそうばかりではないようです。 当時ヨーロッパにおけるモルモン教徒に関する認識がわかりますが誤解に満ちた部分が現代では信者に遠慮する面もって放映されていないんだと思いました。 ただ当時、キリスト教徒にとってはモルモン教は新興宗教であり邪教の一種ですから冷たい視線で見ていたのもありましょうし、新興であるが故の過激な部分を教団も持っていたことは否めません。 現実にコナン・ドイルがこの作品を書いた頃はまだ一夫多妻を認めていましたから。 それとは別に作品自体は非常に面白く、読み出すと眠れなくなる感じでした。 訳もかみ砕いた感じでとても読みやすかったです。シャーロック・ホームズとワトスンが出会い、後に名高いベーカー街に部屋を借り、ホームズの探偵業が確定し、そしてワトスンがそれを記録することを決意する、シリーズの発端となる長編。 実際にコナン・ドイルが本作を最初のホ...

天使と悪魔 (下) (角川文庫)


ダン・ブラウン
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★

天使と悪魔 (下) (角川...
反物質は見つかるのか、イルミナティは目的を達成するのか、ヴァチカンの運命やいかに! 下巻の後半は、イルミナティの真の目的と、首謀者が語られます。 科学と、宗教をテーマにしたサスペンス・ミステリーですが、 この作品の中で語られた中でいちばん感銘を受けたのは、 登場人物が「科学の発見の中には、その発見をどう利用するかという倫理が含まれていない」ということを熱く語るシーンですね。 科学と倫理、深いテーマだなぁと思います。私もダ・ヴィンチ・コードを先に読みました。断っ然こっちのが面白いです!夜中の3時まで6時間夢中で読みましたが、この長さ。さすがに読みきれませんでした。次の日めでたく完読。まず、ダ・ヴィンチ・コードは舞台が、古城とか教会とか、何だか似たような感じのとこばかりで、後半はとばし気味に読んじゃいました。こちらは舞台が変化に富んでいて、日本人の私にも映像が目に浮かぶよう。図書館(文書館?)のシーンなど、目を閉じると赤色が(笑)。それから、ちょうどヨハネ・パウロ○世の亡くなった半年後くらいに読んだので、その時の記憶が新しくて。だけど、この本が書かれたのはそれよりはるかに昔。そういう...

オフシーズン (扶桑社ミステリー)


ジャックケッチャム
¥ 660 通常24時間以内に発送
★★★★★

オフシーズン (扶桑社ミス...
多少おかしな趣味を持つ彼女が「これは凄いで」と貸してくれた本だったのですが、読み始めてビックリ!止まらない。日本の作家じゃありえない完全にボーダーラインを超えた恐怖の演出と狂気の沙汰のリアルな描写。これは差し止めされるのも納得してしまう。 ケッチャムのファンは意外と多いと聞いていたがレビュー数が多いのを見て納得。 星4つにしたのは続編の「襲撃者の夜」が更に凄いから。本書を読んだら続けざまに読むべし。すっごく楽しかったです。もとになった事件を先に知っていて、その後 ケッチャム作品を知ってから買ったのですが、満足しました♪ 最後にやっぱり救いがないのも、(あっても気分よくはない) よしです。 すごくおすすめです。これと「隣の家の少女」はケッチャムの中で抜きん出てますね。 でもこれの続編はちょっとイマイチかな…人間ではないやつら。食人さえする集団。 子どもでもない。心を持たない者たちが洞窟にたむろしている。 生きる意味さえないような集団が 善良な生ある世界を壊していくストーリー。 その集団は仲間同士でさえ、思いやりや愛情の気持ちはなく ただ、殺し、奪うだけ。動物よりもひどいものである。 ...

天使と悪魔 (中) (角川文庫)


ダン・ブラウン
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★★

天使と悪魔 (中) (角川...
イルミナティの脅迫者とラングドンたちの攻防が始まる! 4人の枢機卿と反物質のありかを探せ、反物質の爆発は深夜12時。 残された時間はあと4時間。 中巻ではラングドンが卓抜な推理を見せますが、インディ・ジョーンズばりの アクションも見せます。 ダヴィンチ・コードと比べると、どうも巻き込まれている感が強いんですよねぇ。 時間設定も短すぎて、あと1時間、あと1時間という時間の等差数列の、その設定時間内に そんなに推理と行動ができるもんかなぁと、ちょっと疑問も持ってみたり。 感覚的なものだけど2時間おきぐらいだったら、私的にリアリティがあります。 しかし、アンビグラムは見事ですねぇ。 アンビグラムがどういうデザインか、推理するのも面白かったです。私の読んだダンブラウンでは一番いいかも!(天使と悪魔>ダヴィンチコード> デセプションコード) ローマに行った後に読んだので、「あー先に読んでおけば〜」とちょっと後悔。 しかし、実際行く前に読んだら、現実と創作の区別がつかなかったかも。 ローマ市内をぐるぐるまわって、推理とサスペンスだけでなく、ところどころ観光気分も 満足させてくれるところが、...

ポールスローンの札束を焼く強盗―水平思考推理ゲーム (ウミガメのスープ (3))


ポール・スローン デス・マクヘール
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★

ポールスローンの札束を焼く...
欧米版IQサプリとでも言おうか、 一筋縄ではいかない論理パズルを収めた本である。 欧米文化の下地が無いとわからない問題もあり 納得できない答えも一部あるが、 ほとんどの問題はトリッキーなのにロジカル、 答えを見てやられたという気持ちになる 歴史的事実に基づいた問題もあるが そっちの方が嘘臭いのには笑える。第1巻が面白かったので、この本も手に入れて読んでみたが。第1巻に比べるとどうも面白さが半減しているように思う。 解答が本当に無理やりなこじつけで面白くないものが多く、第1巻のように「なるほど!」と納得する出題が減っている。 第1巻だけ読めば十分かな、という感じ。水平思考推理ゲームの第三集。今回も原書二冊"Great Lateral Thinking Puzzles"、"Tricky Lateral Thinking Puzzles"からの厳選です。

冷血 (新潮文庫)


トルーマンカポーティ
¥ 940 通常24時間以内に発送
★★★★★

冷血 (新潮文庫)
1959年11月15日深更、カンザスの片田舎で起きた一家四人惨殺事件。事件発生以前から犯人の絞首刑までを綿密に再現したノンフィクション・ノヴェルである。 1965年に発表された作品だが、カポーティは本の執筆に先立ち、3年を費やしてノート6000ページに及ぶ資料を収集し、さらに3年近くをかけてそれを整理したといわれている。 この作品の価値は、著者の主観を一切排除して、事件を、事件前夜から、犯人二人組が絞首台を上り詰めるまで詳細に、そして多角的に再現し、あくまで客観的にひとつの物語として編み上げた点にあると思う。実際、物語は加害者、被害者、捜査官はもちろんのこと、関係する家族など周辺の人々の会話や証言、手紙など三人称多視点で成り立っている。その多層に織り込まれたドラマは、それだけでも、読むものを圧倒する。 私はセンセーショナルな犯罪もののドキュメンタリーを予想していたが、そこにあったのは、繰り返し描かれる“家族の絆”のようなものであった。 そのあたりが本書を、40年近くたった今でも圧倒的な迫力を携えながら、読む者の心の奥底に迫ってくる名著にしているのだろう。 アメリカ、カンザス州で実...

夜のフロスト (創元推理文庫)


R・D・ウィングフィールド
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★★

夜のフロスト (創元推理文...
おなじみフロスト警部が、独特の洞察力とひらめき、行き当たりばったりの捜査で猪突猛進しながら、 複数の事件を解決していきます。 老婦人の連続殺人、新聞配達少女の誘拐殺人、いちゃいちゃ若夫婦への嫌がらせ、自殺者も出たブラックメール、ポルノの裏ビデオ…。 インフルエンザ大流行による人手不足のなか、出世意欲に燃える新人を従えて夜通し走り回るうち、 別々の事件が思わぬところでつながっていきます。 いつもながらのプロットの巧みさは、Wingfieldの職人技ともいえるでしょう。 最初から最後まで面白く、痛快です。実は芹澤恵氏の翻訳によるところが大きいのではないか。この人、田口俊樹氏のお弟子さんですよね。ときどきこのシリーズを読み返してみるけど、自分自身の仕事振りが思った以上にフロストの影響を受けていることに気付き、驚きます。(机の上はめちゃくちゃ、書類をファイルしない、シビアな話でも笑いを混ぜないと気がすまない、直感に頼る、等々)犯人も手口も知ってるはずなのに、フロストの世界にどっぷりはまりこみ、間を空けずに読み返ても面白さは増すばかり。1度読んだ本を、そう何回も読み返すことはないので...

モーおじさんの失踪 (扶桑社ミステリー)


ジャネットイヴァノヴィッチ
¥ 760 通常3〜5週間以内に発送
★★★★

モーおじさんの失踪 (扶桑...
相変わらず面白かった!オー・ディッキー(ステファニーの前の夫)とルーラのやりとりとか、モレリとの仲とか、ますますメチャクチャです。かっこいいのがバウンティハンター仲間のレンジャー。キャラクターは濃くないのだけど渋いというか、ツボを押さえていてかっこいい。おばあちゃんが出番少なかったけどいい味出してたし、面白かった。Stephanie, a bounty hunter, pursues a saint of the town. It does not seem a hard to solve at first, but this develops into a serial murder case. Stephanie struggles not only to investigate but to survive, because she got shot three times.This time, a spice is her newly-bought ever-troublesome truck of a Japanese automobile maker, which e...

わたしの名は「紅」


オルハンパムク
¥ 3,885 通常24時間以内に発送
★★★★★

わたしの名は「紅」
600ページ余りの大作。それに見合うだけの濃密さ、と言うだけでは済まされない程の恐るべき、あるいは魔力的とも形容してもいいだろう文章力。しかし未読の方は御安心を。決して難解さや晦渋さは感じさせない。溢れ出すような言葉でもって描かれるのは、絵師同士の殺人事件、それを主軸として、当時のオスマン・トルコ時代の細密画工房の人間模様、ベネチア経由で伝え知らされる近代遠近法の手法が彼らの心技共に及ぼすただならない影響、絵師の1人カラのある婦人に対する恋心、当時のイスタンブールの市井の人達の暮らし振り、スルタン等貴人高官達の立ち居振る舞い等々、それぞれの登場人物、いやそれどころか、樹木や犬、金貨、絵の中の馬、そしてタイトルの如く「紅」という色にまで59の章でもってそれぞれに語らせていく。事件の行方を追いながら、生活から芸術観に至るまで、まさしく細密画の如き文章力で描き尽くされているのは圧巻と言う他無い。しかし繰り返すが、ノーベル賞作家の肩書き、作品の分量等に怯む必要は無い。読了するまで何日かかっても構わない。その作品世界にどっぷりと浸って頂きたい。(くれぐれも速読、抜き読みは厳禁)1998年のオル...

エンプティー・チェア〈上〉 (文春文庫)


ジェフリーディーヴァー
¥ 750 通常24時間以内に発送
★★★★★

エンプティー・チェア〈上〉...
本シリーズはNYが舞台になっていますが、本作品ではライムの手術のためノー スカロライナ州に訪れている設定になっています。動けないライムがNY以外で活躍 するのはシリーズ初になりますが、さすがディーヴァー、ノースカロライナ州の 歴史と本作品でキーのひとつとなる昆虫の生態に関しての綿密な取材を基にディ テールが書き込まれています。本シリーズはノンスットプ・ジェットコースター・ サスペンスと冠されますが、圧倒的なディテールがストーリーの奥行きをもたせ ています。ストーリーだけ追う分には読み飛ばして支障はないのですがシリーズ 愛読者には各作品のディテールも楽しみの一つとなります。 またライムとサックスの関係もシリーズを重ねるごとに変化しており、今回は サックスのある意味屈折したライムへの感情がシリーズに厚みをもたせています。 タイトルの『エンプティ・チェア』とは容疑者に対する精神科医の心理的アプ ローチの手法(実在するかは不明)として描かれていますが、もうひとつライムの ストーム・アローの電動車椅子にもかけられています。どう関わってくるかは 読んでのお楽しみとしておきましょう。いやいや...

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)


アルフレッドランシング
¥ 820 通常24時間以内に発送
★★★★★

エンデュアランス号漂流 (...
南極の氷に閉じ込められた28人が,17か月後,1人の死者も出さずに生還する――そんなバカなことがあるかと半信半疑で読んだが,実話らしい。 氷に閉ざされた船の中でひたすら氷が解けるのを待った10か月間。船を放棄したが,移動もままならない状況下,氷盤の上でキャンプした3か月間。何日も寝ることすらできずにボートで移動したり,ようやく人が居るサウスジョージア島に着いても,峻険な山野を横断しなければ助けを求めることができない……。 食料も,アザラシやペンギンを仕留めることができる間は一応潤沢だが(アザラシの脂肪があれば,火を燃やすこともできる),それが途切れると…… 《さらにマクリンに対し,犬の餌用に取り置いたくず肉の中から食べられそうなものを取り出すよう指示した。マクリンは”臭いが強すぎてどうしても食べられそうにない”ものを除き,残りほとんどすべてを取り出した。マクリンは書いている。<残念ながら,近いうちにアザラシをしとめられないと,このくず肉を生で食べることになる>。》(213頁) 本当に,よく生還できたと驚きである。 他のレビュワーの記事を読めばよい。コレは蛇足である。 「...

シャーロック・ホームズの回想 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)


アーサー・コナン・ドイル
¥ 800 通常24時間以内に発送
★★★★★

シャーロック・ホームズの回...
◆「名馬シルヴァー・ブレイズ」 ▼あらすじ 大レースの本命馬・シルヴァー・ブレイズが厩舎から居なくなり、 その調教師であるジョン・ストレイカーが殺害された。 前日、厩舎に現れた不審な男が容疑者として浮かび上がるのだが、現場を調べた ホームズは、馬主にレースへの出走登録を取り消す必要がないことだけを言い残し、 事件を解明をすることなく、ロンドンに帰ると宣言して……。 ▼感想 本作では、厩舎や牧場が舞台ということで、番犬や羊といった動物が登場します。 そして、物言わぬ彼らの行動こそが、最も事件の真相を雄弁に語っているのです。 事件当夜の番犬の奇妙な行動、最近になって足をひきずるようになった羊たち……。 それに加え、遺体が医療用メスを握っていたことや、その日の夕食がカレーであったこと。 これらのヒントから、真相をたぐりよせるホームズの手際は、名探偵の面目躍如といえます。 ホームズが郊外での捜査の際に着用する鹿撃ち帽(ディア・ストーカー)にインヴァネスという扮装は、シドニー・パジットが『冒険』の『ボスコム谷の謎』の挿絵で描いたの...

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)


ダン・ブラウン
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

ダ・ヴィンチ・コード(中)...
3冊一緒に買って、通勤かばんに入れておいたので、 通勤途中に、上巻を読み終わってうずうずするということが なくて助かりました。 それぐらい、すいすい読めるし、続きが気になる程おもしろいです。 誰もが一度は見たことがある有名な絵画から、こんなおもしろい謎解きを 作る作者に脱帽です。 上巻を持ち歩くときは、いつ読み終わってもいいように本巻も一緒に持っていくことを オススメします。 この本のおかげでダンブラウン作品にはまりました。 キリスト教徒ではないので聖書やキリスト教史のことには全く詳しくありませんが そんなわたしでも十分世界に入り込めて一気に3巻読破してしまいました。…と感じた。いや僕はアジア男なんで無縁すけど。 不当な女性蔑視は本当ねっこから洗脳されてたのかも。 イブの原罪ねつぞう?イエスの恋人への中傷。名画に隠された物語? 魔女狩りジャンヌもカワイソ。ホント念入りだなーこの洗脳は。 レッテル貼りは、古代政治からの常套手段だったんだな。 僕は映画を観た後に読んだので、上巻は飛ばし読みすれば良かった。 中巻55章ティービング話からが、圧倒的に面白い。好奇心ビンビンだ。 銀行の車で英...

あたしにしかできない職業 (扶桑社ミステリー)


ジャネットイヴァノヴィッチ
¥ 660 通常3〜5週間以内に発送
★★★★

あたしにしかできない職業 ...
ストーリー、展開はよく考えてみると少女漫画的です。漫画好きな私としては楽しいのですが、前作の絶好調感はなくなってしまったのが残念。笑いと会話のキレが鈍くなったと思いました。今回は追っかけている犯人との絡みは怖いばかりで会話の楽しみが減ってしまったが、代わりにステフとモレリの日常的なやりとりがおもしろい。しかし、この二人、こんな食生活をしていたらどうなることか心配です。ケニーというキモチワルイキャラクタのおかげで、モレリがとてもまともに、かっこよく思えます。前作よりも楽しめました。この主人公の楽しいところは普通なところ。普通にしたいことをしているってこと。でもって全然普通じゃないとこ。突然何をするのか判らない。そこがいい。ステフとモレリの関係がいいと思う。ミステリとしてよりもこの二人の関係が面白い。やたら死が続出だけど不謹慎にもその死がブラックに笑えてしまう。This is the second Stephanie story and it does not betray expectations of the readers of previous volume. This tim...